つい人に合わせてしまう癖がイライラのもと?

つい人に合わせてしまう
人の顔色を見てしまう
かなりよく聞くお悩みです。
私も人に合わせてしまうタイプだったので共感します。
例えば、会社で同僚や上司と世間話をしている時にどことなく「これでいいのかなぁ」なんて感じで不安を感じていました。別に雑談なんだから自分が思ったことを言えばいいのに変ですよね。でも、相手がどう思うのか気になっていました。
友好的に聴いてくれるか、どんな反応をするか、とかです。
今思えば自分が受け入れられているかどうかが気になっていたのだと思います。
また、相手と違う意見は相手を否定するような気がして言いづらかったです。
この人の顔色を見てしまう、人に合わせてしまう癖がイライラの原因になっていることがあります。
ここではこの癖がどんな風に怒りに変わっていくのかをお伝えしようと思います。
人に合わせる癖や人の顔色が気になる方で、イライラをなんとかしたいと感じている方がいるなら、人に合わせてしまう自分の癖とうまく付き合うことでイライラを軽減できるのではないかと考えています。
目次
コミュニケーションにおける他人軸
人に合わせてしまう、人の顔色が気になる人はコミュニケーションが他人軸になってしまっている可能性が高いです。
他人軸になると大切なものは相手です。自分が何を感じていて、何を相手に伝えたいかというのは二の次で、相手がどう思うかがコミュニケーションにおいて重要になっている状態です。
例えば、こんなふうに感じやすいです。
・相手が自分と違う意見を言うと否定されているように感じる
・逆に、自分が相手と違う意見を言うと相手を否定してしまうような気がする
・相手に受け入れられるか不安を感じる
・相手の求めることを与えられることをいいことだと感じる
ちなみに私がコミニケーションにおいて重要としていたことは、人に合わせること、相手が求めているものを与えるというものでした。もちろん無意識的反応でやっていました。(とほほ)
キャリアがちょっと変わってるからか「自分持ってるよねー」なんて言われることも多くありましたが、コミュニケーションでは他人軸でした。そうすると本当にイライラしやすいんです。
知らないうちにたまるイライラ
人に合わせてしまう人はイライラを溜めやすいのはなぜかというと、人に合わせることで自分のことを無視してしまうからです。
無視されている本音を本音の立場になって表現すると「ずっとやりたいことが全然できない!」もしくは「何度も何度も話しかけているのにずっと無視される!」そんな状況です。
こういう状況だと人ってイライラしてくると思いませんか。やりたいことができないストレスでイライラしたり、なんで聞いてくれないんだろうと思って不満が溜まりますよね。
人に合わせてばかりいて、自分のことを二の次にしているとこれが心の中で起こってくるんです。
本当はやりたいことがある
本当は言いたいことがある
本当は自分が意見がある
でも人に合わせることで、それがずっと叶えられない、聴いてもらえない。
無意識のうちになんで聴いてくれないんだろうとか、なんで思った通りにできないんだろうって不満が溜まってイライラしていくんです。
人に合わせるデメリット
ちなみにこのコミュニケーションの軸、なかなかデメリットが多いです。
相手に合わせてばかりいると、自分の価値観がよくわからなくなってきてしまいます。
自分の価値観がわからなくなると生きづらさを感じやすくなります。
自分の本当に欲しいものや大切にしたいものがなんだかよくわからなくなるので、自分を満たすことがむずかしくなってきます。
「なんとなくこれがいいんじゃないか」と頭で考えたことで自分を満たそうとするのですか、なかなか満たされない、どこか物足りない、という感じです。
そのコミュニケーションからは得られるものも不確かです。たとえ相手に合わせたとしても、好かれる保証はありません。相手の対応に自分の気分が振り回されてしまいます。
私はこのコミニケーションの軸のデメリットに気がついたときに「これを続けていてもいいことなさそうだなぁ。」なんて思いました。
人に合わせて自分がわからなくなって、振り回されるくらいなら、私の本当に大切だと感じることを大切にして、言いたいことを言って、それでも私と付き合いたいと感じる人と付き合っていく方が健全で幸せだよ、と当時の自分に教えてあげたいです。笑
普段のイライラは私が本当に大切にしたいことを大切にできていないことを教えるために生まれたものだったのだと今ならわかります。
人に合わせてしまう傾向がある人で、イライラが止められないって感じる人は、まずは人に合わせることをやめてみるというところから始めてみるといいかもしれません。
反射的にやってしまう部分も多いと思いますが、まずは意識してみる事から始まります。
実際にどんなやり方があるか、ご紹介しますね。
「人に合わせる」をやめるには?
人に合わせてしまうのは、もう自分のパターンになってしまっている方も多いです。
そんなときは地道なチャレンジと意識が効きます。まずは人に合わせない自分になると心に誓います。(案外重要です)
心に決めたら、人に合わせている発言や行動に気がついて、ひとつずつ、確実に、戦略的にやめていきます。
こういうときは、準備が重要です。今まで条件反射的に相手に合わせていたのに、それをいきなり変えるのは無理があります。だから自分の意見とそれを相手にうまく伝える言葉を先に用意しておきましょう。
例えば、本当は断りたいお誘いを断れないなら、断るフレーズを用意しておくとか、食べ物の好みをなんとなく人に合わせてしまうならそれを人に伝える言葉を用意しておくとかです。
もし、即答で言葉が出てこない場合のために時間を稼ぐための言葉も用意しておきましょう。
「予定確認してみます」とか「折り返してもいいですか」「ちょっと考えてみます」とか時間をもらってもいいですよね。
ゆっくり考えてから伝えるのも一つの方法です。
いきなりコミュニケーション上で試すのが難しい場合はまずは人に合わせない人になったつもりで1日の数分を過ごすことから始めるのもおすすめです。
「もし人に合わせない人だったら今から5分どんな風に過ごすだろう?」
そんな風にイメージしてきた自分を演じてみてください。
その5分だけは人に合わせない人になってみる、この積み重ねが後になって響きます。
服選びや毎日の食事を選ぶ時など、何かを選択するときにやってみるとより定着していきます。
今の自分は過去の選択の積み重ねが作っているからです。
「人に合わせない自分」がしそうな選択を積み重ねることが「人に合わせない自分」を少しづつ作ってくれます。
また、根本解決を望む人は自分の心と向き合うとヒントが見えてくることがあります。
人に合わせてしまうのは感情が作り出す行動のパターンです。
相手の顔色が気になって感じる不安や怖さが「相手に合わせる」という行動パターンを作ります。だから、根本解決を考えるならこの不安や怖さを扱うことが必要になってきます。
具体的には、本当に不安に思っているのはなんなのか、怖いことはなんなのかを自分の心に尋ねてみることです。
私は人に合わせてしまう時、誰かに怒られているような怖さが心の中にありました。それは母親や先生から怒られた時の体験とつながっていました。
本当に思っていることや好きなことを表現すると怒られてしまうことがよくあったので、怒られるくらいなら黙っておこうとしたんです。そのうちにやり過ぎてしまって、笑 自分でも自分の本音がよくわからなくなってしまいました。
こんな感じで案外ディープな問題に行き当たることも多いですが、見つけたら見つけたもん勝ちです。
気づきが癒しとなり、変容のきっかけを掴むことができると思います。
まとめ
人に合わせてしまう癖は、望まないうちに自分の本音を無視することにつながります。イライラが溜まるのは、本音から「無視しないで」「話を聴いてほしい」というメッセージです。
人に合わせてしまう自分をちょっと変えて、本音を大切にすることでイライラの軽減を目指してみてはいかがでしょうか。
この記事へのコメントはありません。