承認欲求が強いほど仕事中にイライラする。イライラしやすい私を変えた魔法の言葉

一生懸命考えて指示を出したのに、全然違うやり方をする部下。
仕事が遅い部下。
いい案を提案したのに、全然違うやり方をする馬の合わない同僚。
イライラの種は仕事中にたくさんありますよね。
私は仕事中のイライラがけっこう激しくて、なんとかしたいと思っていました。
「分からないことがあるならちゃんと聞いてください」とキツい言い方をしてしまったり、相手が違うやり方をするのが待てなかったり、イライラして自分の仕事が進められなかったりしました。
なんとかしようと感情を取り扱う中で「わかってほしい」とか「自分が正しいと言ってほしい」とか「認めてほしい」という気持ちが強いことに気が付きました。承認欲求というやつです。これが強ければ強いほど、仕事中にイライラすることになります。
ここではイライラの原因となる承認欲求ってどんなものなのか、私が承認欲求を満たしてイライラを軽減することができた「魔法の言葉」をご紹介します。
目次
承認欲求とは?
承認欲求とは、自分のことを認めてほしい、わかってほしい、優秀だと言ってほしい、話を聴いてほしい、など承認を求める欲求です。他者に承認を求めるケースと自分自身に承認を求めるケースがあります。どちらも物事がうまく進まないこと、思い通りにならないことでイライラする原因になります。
承認欲求が強くなる原因
承認欲求は「認めてほしい」という欲求が満たされないから強くなるのですが、強くなるのにはふたつの要因があります。
1つ目は、自己肯定感が低いからです。自己肯定感が低いと自分を認めるために条件が必要になります。誰かが褒めてくれたり、自分で決めた基準をクリアしたり目に見えた成果がないと自分を認められない状態です。私は一生懸命やっても、誰かが褒めてくれないとできたと思えないとか、やったと言ってはいけないような気分になっていました。
2つめは社会や人間関係に安心感を感じていないからです。本来は人間関係の中で、ある程度満たされていれば「自分は社会の一員なんだ」と思うことができて、一定数の承認欲求が満たされます。これが欠けてしまうと承認欲求が強くなりやすいです。
承認欲求を減らしてイライラを軽減する方法
承認欲求が強くてイライラしている人は、物事がうまく進むこと、相手が自分の意見ややり方を受け入れてくれること、褒めてくれること、話を聴いてくれることなどで承認欲求が満たされて気分が穏やかになります。
でも、周りにそれを求めているとなかなか満たされることがありません。なので自分で自分のことを認めて、褒めていくことが重要です。自分で自分を認めたり、褒めたり、イメージがわかない人も多いかもしれません。
私は「ふーん」「そんなの効果あんの?」って思っていました。笑
理論上はわかるけど、実感がわかなかったのです。
魔法の言葉「そうなんだ」
そんな私にこんなことがおきました。
私がなんてことないことを友人に話したときのことです。当時どうしようかなーって迷っていたことをそのまま話しました。そんなに深刻な話でもありませんでした。細かい内容も覚えていないくらいです。
そのとき友人は私の話を聴きながら相槌を打ったり「そうなんだ」と言いながら聴いてくれました。その時、褒められてもいないのになんでかすごく認められた気分になったんです。
私「最近こんなふうに考えてるんだよねー」
友人「そうなんだ」
私「それでこんなふうにしようと思って」
友人「うん、そうなんだ」
こんな感じだったと記憶しています。なんてことない会話ですよね。
でも、否定も肯定も、アドバイスも何にもなく聴いてくれた友人の「そうなんだ」の言葉に涙があふれました。
今思えばその友人、実はカウンセラー仲間で聴くことに慣れている人だったというのもあると思います。でもその時、私はずっと「そうなんだ」ってただただ話を聴いて欲しかったんだと気がつきました。
そして、そういえば生まれてこのかた、そんなふうに話を聴いてもらったことってなかったと思いました。
私の母は一生懸命というか、過干渉で「あれしたら?」「これしたら?」「これはダメ」「あれはダメ」でした。学校もいろいろやることが決まっていて、馴染めなくて窮屈な思いをしたり、友人関係でストレスを感じたりして、周りや相手に合わせることをずっとやってきた人生でした。
家事を手伝ったら認められる、成績が上がったら認められる
気の利く人なら、性格がよかったら認められる
そんな雰囲気でした。
「いいね」「よかったね」「それでいいよ」
そうやってまるっと、受け止められてもらえることのない人生だったんです。
でも本当は、自分の存在をそのまま受け入れて欲しかったし、誰かに合わせなきゃとか、怒らせないように気をつけたりするのに疲れて、そうしないと受け入れてもらえないことに悲しみも感じていました。
「そうなんだ」その言葉の中に自分をあたたかく受け入れてくれる、見守ってくれる眼差しを感じ、その時から「そうなんだ」は私にとって自分を優しく癒す魔法の言葉になりました。
魔法の言葉で自分の話を聴く
「そうなんだ」のシンプルな言葉の威力を感じてから、私は自分に「そうなんだ」と声をかけるようになりました。
自分に必要なのはこれだと確信したんです。
ちょっと嫌なこと、イラッとしたことがあれば「そうなんだ、それは嫌だったね」
嬉しいことがあれば「そうなんだ、良かったね」
面白いことがあれば「そうなんだ、楽しいね」
幼稚園の先生とか、おばあちゃんとか、恋人とか自分を大切に思って、幸せにするって決めている人が「そうなんだ」って話を聴いて、温かい眼差しをくれるようなイメージです。
もちろん、お母さんやお父さんのイメージでもオッケーです。(私は経験上やりづらかったですが。笑)
ちょっと、騙されたと思ってやってみてください。
そんなに深い話でなくても構いません。イラッとしたこと、うまくできたこと、びっくりしたこと、嬉しかったこと、なんでもいいです、今日家に帰ったら誰かに話したいことはありませんか?
もし今、隣に自分の話を肯定的に聴いてくれる人がいたらどんなことを話すでしょうか?
その話を聴いて「そうなんだ」って丸ごと受け止めてもらえたらどんな気分になりますか?
承認欲求にも「そうなんだ」
どこまでも、素直に話してみてください。
承認欲求って強すぎると厄介なのでないことにしてしまいたくなるかもしれません。
でも、蓋をしたり、無視しようとしたりするほど大きくなるものです。だから「認めてほしいんだ」ということを認めてしまうと案外おさまってくることがあります。
「そうだよね、認めてほしいよね」
そう思うのは当たり前だよ、と声をかけてみてください。
意外と効く自己暗示「私は優秀だ」
こうやって自分で自分の話を聴けるようになることは絶対に裏切らない最強の味方を手に入れることです。
話を聴いていると、自分のなりたい自分が見えてくることがあります。
例えば私なら「優秀でいたい」「優秀でいれば周りが認めてくれる」と思っていました。だから優秀であろうとして無理をしたり、自分の優秀さの証明を周りが妨げることが嫌でした。優秀であるために早く終わらせようとしてるのに一緒にやっている人がのんびりしていると腹が立つという感じです。
どんな自分になりたいかがわかったら、もうそのような自分になっていると自己暗示をかけてみてください。
意外と効きます。
私はイライラしたら「私は優秀だ」って心の中で唱えていました。笑
優秀であることを証明したくてイライラするので、もう優秀だということにしてしまえばいいのです。普段そうあろうと頑張っていることだと効果が感じられるかもしれません。
ちょっとバカっぽいですが、お試しあれ。
まとめ
承認欲求は自分の話を聴いて、感じていること、思っていることを丸ごと受け入れること、聴いてあげることで満たされていきます。
「そうなんだね」は自分を受け入れる魔導の言葉です。もちろん、相手を受け入れる時にも使えます。
ぜひ使ってみてください。
よかったら、どんな効果があったか教えてくださいね。
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