思い通りにいかないとイライラする理由と対策

仕事中、思い通りにいかないことがあるとイライラしますよね。

そろそろ終わったと様子を見に行ったら、全然仕事を終わらせていない部下

頼んだはずのものが来ない

考えられない、ありえないミス。

「なんで!?」と思うこと、ついイラッとしてしまうことってあるのではないでしょうか。

私も「なんで!?」と思い通りにいかないことによくイライラしていました。

同時にイライラしている自分が情けなかったです。

イラッとしては、我慢して、期待してないふりをしようとして、何かがねじれていくような気がしていました。

イライラが積み重なったある日、取ろうとしたものが引っかかってうまく取れないことがありました。その時、思い通りにいかない感じや何かに邪魔されてる感じにものすごーくイライラしちゃって「もーー!本当にやだ!!」って泣きそうになったこともありました。

思わず、きつい言い方をしてしまって、後から後悔したこともありました。

でも今では思い通りにならないことでイライラすることがほとんどありません。

以前の私が見たらびっくりくらい変わりました。

ここでは思い通りにいかないとイライラしてしまう人の原因や、私がイライラを手放すのに役に立った方法をお伝えします。

コントロールしようとするとイラッとする

思い通りにいかないとイライラしてしまう人は「こうなったらこうなるはず」と頭の中にシナリオがあります。それなのにその通りにならないことがイライラの原因です。

それは現実をシナリオ通りにしようというコントロールが無意識に働いていることを示しています。

コントロールは信頼の反対です。

目の前の現実や自分自身を信頼できていない状態だと言えます。

信頼とは「きっと自分がなんとかできる」「誰かに助けてもらえるかもしれない」「きっとうまくいく」そういう安心感です。何があっても大丈夫という人生や自分に対する安心感がないから現実をコントロールして、思うようにいかせる必要が出てきてしまうのです。

だから思うようにしたい自分、コントロールしたい自分に気がついて「そんなことしなくても大丈夫なんだ」って思うことができればいいのです。

安心してコントロールを手放すことができれば、イライラすることも減ってきまます。

ここからは自分を安心させたり、コントロールを手放せるような視点や方法をご紹介します。

いろんな可能性を見てみよう

思い通りのシナリオを期待する時、それ以外の可能性を見ることを忘れてしまうものです。

なので意識してシナリオ以外の可能性を想像してみてください。

最初にも書いたのですが、私はものを取ろうと思ったら引っかかって、うまく取れなかった時にイライラして泣きそうになりました。スムーズに取れると思っていたのに取れなかったからです。

それで次に同じものを取る時に、「また引っかかるかもしれないな」って心の準備をしておいたんです。もちろん引っかからないように気をつけましたよ!笑

それでも「もしかしたら、、」って思っておきました。結局また引っかかってしまってイラッとしたんですが、流石に泣きたくはならなかったです。

こんな感じでシナリオ以外の可能性をいくつか予想できたり、できたらシナリオ通りにいかないことのメリットなんかも見ておけると楽になります。

思い通りにならなくても大丈夫だと予めわかるからです。

シナリオ通りやりたい自分のことを受け入れる

思い通りにいかなかった時、ちゃんと怒ったり、悲しんだりすることも重要です。

思い通りにならなくて、子どもみたいに泣き喚いたり、本気で相手に文句を言ってスッキリしたことはありますか?

仕事中だと特に難しいかもしれません。でも、素直に自分の想いを感じることって重要なことです。

「だって思い通りにやりたかったんだもん!!」とか子どもっぽいけど、一通り聴いてあげると気分が落ち着きます。

ポイントは何がどんな風に嫌だったか、本当はどうしたかったのかをちゃんと聴いてあげることです。

イライラしている自分が情けないと感じている人、イライラする自分をやめたいと思っている人は特に無意識に怒りを抑圧しがちです。

でも怒りはメッセージです。

何が嫌か、本当はどうしてほしいかメッセージを伝えようとしています。

それを無視すると、メッセージを届けるために怒りはどんどん大きくなっていきます。相手に聞こえなかったら、次はもっと大きな声で話すのと同じことです。

抑えたり、なかったことにしたり、うまくかわしたりせず、怒りが大騒ぎする前にちゃんと受け取るようにしてみてください。

他人は思い通りにならない

職場でのイライラの原因といえば人間関係です。

「他人は思い通りにならないとわかっていてもついイライラしてしまう」とよく聞きます。それは「他人は思い通りにならない」ということが頭ではわかっていても感覚的に受け入れるところまでいかないからかもしれません。

受け入れるというのは当たり前にそういうものだ、と思っていて期待も何も存在しない状態です。

では、どうしたらそれを受け入れてイライラしない状態になれるのでしょうか。

まずは他人と自分の違いを認めることが重要です。

人は相手と自分が同じ様に感じて、同じ様に考えると思い込みやすい生き物です。だから相手が思った通り、言った通りに動くという勘違いをしがちです。

それゆえ、思った通りにやらないと「なんで?」

一度で理解しないと「なんで?」

と感じたりする傾向があります。

「他人は自分とはが違う宇宙人だから、発想も行動も違うんだ」と思って異文化を楽しみましょう。

自分も、人と違っていい

他人が思い通りに動かないことでイライラする人、つまり自分と他人の違いが感覚的にわからない人は幼い頃に大人からコントロールされて育った可能性が高いです。

それは親や身近な大人に、意見や価値観を否定されることです。相手に悪気があったかどうかは関係ありません。

私の母は、私が望まないことをすると不機嫌になったり、怒ったりする母でした。好きなものが否定されてしまうこともありました。もちろん母に悪気はありません。どちらかというと私のことを思ってのことです。

その結果、私は怒られるのが嫌で母に合わせるようになりました。母と同じようにしようとしすぎて、なかなか他者との違いを明確に感じないまま大人になりました。

他人と自分の違いが分からなくなる背景には、相手に合わせてしまう癖や自分らしくいられなかった過去がある可能性があります。

「他人は自分とは違う」と認識することは「自分も他人に合わせなくてもいい」「人と違ってもいい」と認めるのと同じことです。

相手は思い通りにならないけど、同じように自分も相手の思い通りにならなくていいのです。

相手を自由にすることは、自分を自由にすることでもあります。

大切にしたいことを考えてみよう

思い通りにことが運んで、シナリオ通りにいったとしましょう。その時に手に入るものはなんでしょうか?

私はマネージャーをしていた時、部下の仕事が遅くて、思い通りに仕事が進まずにいつもイライラしていました。でも、私の思い通りにいったところで、手に入るものってそんなになかったかもしれないと今になって振り返っています。

一方でイライラしせいで失ったものはたくさんありました。

少なくとも部下の笑顔、和やかな雰囲気は失われました。誰かができないことで生まれる協力や人間関係、信頼関係も失っていたのでしょうか。ちなみに、イライラすることでいろいろ失った上に、仕事はスムーズにいきませんでした。イライラしたからうまくいかなかった部分も大いにあります。

結果としては、思い通りにいかないことにイライラして空気が悪くなっただけでした。

もし私が思い通りにいかないイライラを手放せていたら、シナリオ通りにいかなかったとしても、代わりに別のものが手に入ったでしょう。

例えば、部下が楽しそうにしていたら、いい仕事が入ってきたかもしれない、そんなに上手くいかなくたって、彼女が笑って、「一緒に働けてよかった」って言ってくれたら、もし褒め言葉の一つや労いの言葉の一つもらえたら、私は思い通りにことが運ぶよりもずっと幸せだったんじゃないかって思うんです。

思い通りにいかなくてイライラするとき、大切にしたいことは思い通りに物事が進むことでしょうか?

それとも、もっと他に大切にしたいことがあるでしょうか?

本当はどんな結果を手にして、どんな気持ちになれたら幸せかを考えてみるのもいいかもしれません。

まとめ

シナリオ通りに、思い通りにいかせたい人は、失敗するのが怖かったり、上手にできないことを恐れる気持ちが強い傾向があります。

だから、思い通りにいかなくても大丈夫だと頭で理解して安心できるとイライラがおさまってきます。

それでもうまくイライラがおさまらなければ、もう少し心の奥を見つめる必要があります。

怒りのメッセージはなんなのか、思い通りにすることで本当に欲しいものはなんなのか、ということです。

私は思い通りに進めたかったけど、本当に欲しいものは他者からの承認や受け入れられている感覚でした。自分の言うことがちゃんと伝わったり、物事が思い通りに進むことでその承認感が欲しかったのです。

本当に欲しいものや大切にしたいものに気がつくことで、イライラから自由になれます。

心に耳をすませて、聴いてみてくださいね。

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