もうイライラしたくない。怒りがスッと軽くなる、いい上司に生まれ変わる方法。

本当はイライラしたくないんだけど、どうしてもイライラしてしまう。
「なんでできないの」
「もっとこうすればいいのに」
相手のことを責めたい気持ちを我慢するのに疲れてしまう時ありますよね。
相手のペースややり方、意見が受け入れられない時
イライラした感情が態度やキツイ一言になってしまう時
「もっと、器の広い人になれたら」
「一定のテンションでいられたら」
そう思う人も多いかもしれません。
私たちは、感情ってどんなものなのか、どうやって扱ったらいいのかを知らないまま大人になります。知らないから苦戦しているだけで、本当はイライラを手放すことができるし、イライラを手放せばコントロールする必要もなくなります。
感情がどんなものなのか知って、今持っているイライラを手放すことができるようになったら、きっと新しい自分に驚くはずです。イライラはゆったり穏やかな気持ちになり、物事のとらえ方も変わって、見える世界が変わるからです。
相手を思いやったり、共感したりする新しい自分にも出会えることでしょう。
「もうイライラしたくない」「器の広い、聴ける上司に生まれ変わりたい」そう思う方はぜひ読んでみて下さい。実はあんまり知られていない感情のこと、どうやって取り扱っていくのがいいのかお伝えしたいと思います。
このコラムが怒りに振り回されない新しい自分への入り口になれば嬉しいです。
目次
なんでこんなにイライラするの?
感情って例えると海の海水みたいなものです。普段は穏やかで、あっても波にのまれたりすることはありません。忘れている時も海がそこにあるように、感情を意識していない時も感情はいつも私たちの中にあります。
私たちが怒りや悲しみなどの感情を感じるときは何か刺激があって感情の波が起きたときです。怒りに振り回されているときは、その波が大きくて翻弄されている状態です。
感情そのものではなくて、感情の波をつくる刺激がイライラの原因です。ではその刺激はなんでしょうか?
怒りがギュッと溜まっているから
感情はおさまっても私たちの中からなくなるわけではありません。多くの場合は心の奥に溜まっていきます。波がおさまったときにそのエネルギーが海底に蓄積して、石ころや岩になって海底に転がっているようなイメージです。この蓄積した石ころや岩が感情を刺激して波を作る原因、感情の種になります。
加えて、怒りを我慢したり、コントロールしようとしたりするとそのエネルギーは、よりギュッと凝縮されて強いエネルギーを持ちます。これは大きな怒りや強い怒りの波を起こします。
この溜まった感情は「なんでわかってくれないの」という悲しみだったり、思い通りに物事をコントロールしたい欲求になったりすることもあります。私は「我慢しよう」とか「抑えよう」という意識が前提にあったので怒りを溜めてしまって、いつまでも怒りが消えなくて思い出してイライラしたり、強い怒りに苦戦しました。
思考が感情を刺激するから
思考が感情を刺激することもあります。
私たちが成長過程で身につけた「〜すべき」という思考は時に感情を刺激します。自分がやりたくないけど頑張ってやっていることをやらない人がいると「なんでやらないの?」とイライラしますよね。そういう怒りは「〜すべき」という思考が原因です。やって当たり前だと思っていること、できて当たり前だと思っていることを相手がやらない時も同様です。
私は「そんなのやるの当たり前じゃん!」「なんでやらないの?」って思うこと多かったのですが、この思考による刺激でした。
別の感情が怒りに変わる
いろんな感情がマーブルになって存在しているものです。中でも怒りは、別の感情が変化したもので比較的表面的な感情です。わかってもらえない悲しみ、うまくいかない悔しさ、不安や怖れ、いろんなものが怒りに変わります。
もともとは悲しかったり、悔しかったり、怖かったり、その感情が一定量を超えると怒りに変わるのです。だから怒りは二次感情と呼ばれます。怒りはもともと自分が何を感じていたか、それに気がついて欲しいというメッセージでもあります。そして多くは悲しい自分、悔しい自分、不安な自分をケアしてほしいという心からのSOSです。
自分をケアする時間を取る
だからイライラしたときは怒りのメッセージを聴く必要があります。怒りの基本的な性質は「感じれば手放すことができ、感じないと溜まって感情を刺激する種になる」というものです。だからいろんな方法で感じることがイライラしなくなるためには重要です。
紙に素直な気持ちを書いてみる、誰かに話を聴いてもらう、いろいろ方法はありますがイライラすることを自分に許すことは間違いなく必要です。自分をケアする時間、話を聴く時間をとってあげて下さい。自分の話を聴いて、イライラすることを許したり、怒りのメッセージを受け取ることが怒りを緩和します。
イメージワークで感情をクリアリング
感情を感じることと感情にのまれたり、振り回されたりすることは違います。でも、なかなか区別がつきづらいものです。感情を感じているつもりが感情的になって怒っているだけだったなんてことはよくあります。
感情を上手に感じられると、その感情はスッと軽くなって消えていきます。わっと泣き喚いてけろっとしている小さい子どものような感じです。思い出すとまだ嫌な気分になる場合は感じ切れていないときです。
そういうときはイメージワークがおすすめです。イメージを使うと感情を客観的に感じることができるので、飲まれることなく効率よく手放すことができます。
まずは感情が体のどのあたりにあるのかを感じてみる、それがどんな質感で、どんな色や音がついているのかをイメージしてみるといいかもしれません。個人セッションではイメージワークを使って感情を手放すサポートをしています。イライラに振り回されてしまう人にはぜひ試していただきたいです。
自分でできるイメージワークについて、こちらの書籍にステップが載っています。→『人生が変わる感情のクリアリング』まずは自分でやってみたい方はこちらも参考にしてみて下さい。
水で流す
感情は水で流れていく性質があります。「なんかこの人機嫌悪そうだな」と雰囲気で感じることってありますよね。それは感情が非言語で伝わってくるもの、振動だからです。音のようなものです。
音の振動が水に伝わるのと同じように感情の振動は体内の水分に伝わります。今、体の中にある水分は今の感情の影響を受けています。だから体の中の水分を入れ替えると少しスッキリします。こまめに水分をとって、循環をよくすることで感情も水に流すことができます。
心と頭を柔らかく
「〜すべき」という発想を「どちらでもいい」「〜したい」と変えていくこと、頭を柔らかくすることでイライラも落ち着きます。白黒思考や完璧主義を見つけたら手放せないか見つめてみて下さい。心と体はつながっているので体をほぐしながらリラックスして取り組めるとスムーズです。
感情から自由になること
感情を手放して自由になると様々な変化が起きてきます。
テンションが一定のいい上司
まず感情を手放して、イライラしなくなるとテンションが一定の上司になれます。一緒に働いていていい上司だと感じるのは仕事ができる上司よりもテンションが一定の上司だというアンケート結果があるそうです。わかる気がしますよね。テンションが一定なら仕事もはかどるし人間関係もうまくいきそうです。感情から自由になることはいい上司の条件かもしれません。
聴ける上司
怒りを取り扱うこと、手放すことは、自分の話を聴くことでもあるし、自分を大切にすることでもあります。私はイライラする自分が嫌で我慢したりコントロールしたりして蓋してきましたが、本当はわかってもらえなくて悲しいんだとか、馬鹿にされてるみたいで悔しいんだと怒りの下にある気持ちに気がつくことになりました。
自分の本当の気持ちを受け止めることができると、人の話も聴けるようになります。私はイライラを手放すことを続けているうちに話やすい、Shioriさんなら安心して話せるとそれまでにないフィードバックをもらうようになりました。
イメチェン?なんだか別人に
感情は私たちの性格を作っているともいえます。どんな時に喜んでどんな時に怒るか、何が好きで何が嫌いかその反応パターンを作っているものでもあるからです。反応パターンは行動パターンを作ります。イライラしやすい、後で後悔しやすい、浮き沈みが激しい、人とのコミュニケーションが苦手など、もともと自分の性格だと思っているものは実は性格ではないことがよくあります。ネガティブな感情を手放すと自分らしくない性格は手放すことです。
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「自分の性格が嫌になる」性格を変えたいなら自分にやさしくがポイント。
怒りで深まる自己理解
怒りとうまく付き合うことができるようになると、自分のことがよくわかるようになるものです。自分が何が嫌で、どうしたいのかがわかることは自分の価値観を知ることでもあります。
何を大切に生活したいのか知ることができるのは怒りのメリットかもしれません。
【関連記事】
「消えてほしいイライラの意外なメリット。自分を知って満たすことで変わる世界。」
感情はコントロールじゃなくてクリアリングするもの
感情から自由になることはガラッと人生が変わる、新しい世界にいくようなものかもしれません。
「もうイライラしたくない」
そう思った時に、すべきことはその怒りをコントロールすることではなく、自分の話を聴いて、その感情を感じること、手放してクリアリングしていくことです。
溜まった感情を手放してクリアリングしていけば、イライラしない聴ける上司になることができると感じています。
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こちらの記事も参考に。
「仕事中イライラした時どうする?シチュエーション別、4つのイライラ対策」
「究極のイライラ対策。イライラしてしまう人が変えるべきたった一つのこと。」
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