理由もなくイライラするのはなんで?どうしたら改善できますか?

「理由もなくイライラしてしまう」

「理由がわからないので、対処ができない」

そう悩む方は少なくありません。

  • 普通に話しているだけなのに、急に相手にイライラしてしまう。
  • 嫌いじゃないはずなのになんでイライラするのかわからない。
  • ふとした時に、イライラがこみ上げる。
  • 朝から何だかイライラしている。

私もこんな理由のないイライラを感じていました。

同僚と普通にやりとりしているのになぜか相手のことが急に嫌になって、自分でも理由がよくわからなかったり、

電車に乗っている時や朝起きた時にイライラしてきたり。

自分でもなんでイライラしてるかわからなかったです。イライラしてる時に人から話しかけられると八つ当たりしてしまいそうになって困っていました。我慢はしたもののイライラがにじみ出ていたと思います。

そんな理由のないイライラに困っている方に、何が原因なのか、どうやって改善したらいいのかをお伝えします。

なんで理由がないのにイライラするの?

理由もなくイライラするには大きく分けてふたつの要因が考えられます。ひとつはイライラする原因に気がついていないケース。もうひとつは感情が溜まっていてイライラすることが常態化しているケースです。

認識していないイライラスイッチがある

感情の揺れ動きはいろんな反応の連鎖です。苦手なものが近くにあったり、苦手な状況に身を置くことで気がつかないうちにイライラしてしまうことがあります。例えば散らかった場所が苦手な場合は、散らかった場所にいるだけでイライラしやすくなります。それだけで普段は気にならないことも気になってしまうことがあります。

理由もなくイライラするときは、何か苦手なものが近くにあったり、苦手な環境にいるのかもしれません。

例えば湿気、雨、暑さ、寒さなどの天気、電車の中、人混みなどの環境や体がむくんでいたり、睡眠不足だったり、体調も関係しているかもしれません。人にイライラするときは相手のある要素が実は苦手なことに気がついていないのかもしれません。

感情が溜まっている

感情は私たちにいろんなことを伝えるために日々メッセージを送っています。ネガティブな気持ちは「こういう人は嫌い」「こういう状況は嫌」「こんなことされると悲しい」、ポジティブな気持ちは「嬉しい。もっとこれしたい」など、様々なメッセージです。

でも、いつも聴いてはいられないものです。中には気がつかないくらい小さいものもあります。これらの受け取らなかったメッセージ、つまり感じなかった感情はなくならずに心の奥に眠っています。この未消化の感情が感情を揺らす種になります。

今まで生きてきてたくさん溜まったその種が、感情を刺激してイライラを生み出しているのです。この手のイライラは何か言われたり、嫌なことがあったりと明らかな原因があるわけではないので理由が自覚しづらいです。

怒ることを抑圧している

ついキツい一言を言ってしまったり、怒りが顔に出てしまうという人も、基本的には他人に怒りをぶつけないようにはしているのではないかと思います。

感情はメッセージを受け取らないと心の奥に溜まっていって感情の種になるものですが、中でも怒りを我慢することでできる感情の種はのちに大きな怒りを呼びます。我慢によって怒りをギュッと圧縮させて取っておいてしまうイメージです。理由のないイライラが辛い場合は普段怒りを抑圧していないか考えてみてください。

ちなみに圧縮された怒りは何か刺激があると、コントロールしがたい大きな怒りを生み出したり、思い出して何度もイライラしてしまう持続性の高い怒りになることも多いです。怒ることを我慢していたり、怒ることはダメなことだ、イライラする自分が嫌いだと思っているときは怒りを抑圧しているときです。

ちなみに私はかなり抑圧していました。イライラする自分が嫌で「イライラするのをやめたい」と思っていたし、イライラして人に当たるなんて情けないと思っていました。(すごいイライラしてたけど。。)

過干渉で育てられた

過干渉で育てられた人は怒りを溜めやすいです。あれこれ言われて、親の価値観を押し付けられることで、自分を守るための怒りが発生するからです。反抗期はこの怒りの代表です。

反抗期でうまく発散できればいいですが、できなかった場合は怒りの種をたくさん持ったまま大人になることになります。これが理由のないイライラを生み出すのです。「わかってほしい」とか「認めてほしい」という気持ちが心の中に残るので承認欲求が強くなることもあります。

【関連記事】承認欲求が強いほど仕事中にイライラする。イライラしやすい私を変えた魔法の言葉

人からもらっている

感情は人から人へと伝染します。楽しそうな人が周りを明るくしたり、怒っている人や不機嫌な人が空気を悪くしたりすることってありますよね。一人が不安がるとみんなが不安がるなんてこともよくあります。噂が流れてトイレットペーパーが売り切れるあの感じです。

感情は感染症よりも早く人から人へと感染します。

だから、もしかしたら人からもらっている可能性もあります。人に合わせる癖のある人、人混みでぐったりしてしまう人、流されやすい人、自分のことがよくわからない人などは比較的影響を受けやすいタイプと言えます。

イライラを改善する方法

では、理由のないイライラはどのように改善していったらいいのでしょうか。それには自分が苦手なものを知ること、感情の種をクリアリングすることが有効です。

イライラスイッチを減らす

自分が気がつかないイライラスイッチがある場合は、それを知ってその原因を軽減させられないか試すことが必要です。不快に感じているもの、もっとこうならいいのに、と思うものはありますか?

不快な状況が明確になれば、避けたり緩和したりすることができます。寒いのが苦手なら厚着をするとか、カイロを持つとかです。もし、それが完全に望み通りにならなくてもどこかで埋め合わせすると効いてきます。

例えば寒さの場合は、外に出るときは仕方ないにしても家にいるときは心地よくいられるように部屋を温めたり、お風呂にゆっくり入るなどが寒さを我慢した自分に埋め合わせをしてあげることになります。

感情の種をクリアリング

感情を生み出す感情の種は、聴いてあげなかったメッセージがギュッと凝縮されたようなものです。想いの固まりという感じです。例えば「あのとき本当は違うことがしたかったのに!」という怒りや悲しみが心の奥でぎゅーっと縮こまっているようなイメージです。

この想いは「そっか、そうだったんだね」と受け止めて聴いてあげること、「あの時こんな風に感じてたなぁ」とその思いを感じることで手放してクリアリングすることができます。日頃、実は思っている「嫌だな」と感じていること、イラッとしたり、感情的になったことを辿って行くと感情の種が見つかります。

親子関係を見直す

自分を大切にすることがイライラを手放す大きな鍵です。

イライラは自分を「もっと大切にしてほしい」という心からのメッセージであり、自分の本音や大切にしたいものが傷つけられているというメッセージです。それがはっきりわからない人は一度、親子関係を見直してみてください。親との関係の中で嫌だったこと、もっとして欲しかったことなどがあれば、そこにイライラを生む理由のヒントが隠れているかもしれません。

実際にクライアントさんの話を聴いていると日常の感情的なトラブルは親子関係から来ていることが多いです。「なんでイライラするんだろう?」と疑問に感じるときは少し意識を向けてみると解決の糸口がありそうです。

人からもらった感情、どうする?

人から感情をもらってしまった場合、まずはお水をたくさん飲んでください。感情は水と一緒に外に流すことができます。

また、根本的には人との境界線が曖昧なことが原因です。親子関係で人間関係をうまく学ぶことができないと人との境界線が曖昧になって他者から影響を受けやすくなります。これも親子関係の見直しを行うことで改善の余地があります。

まとめ

理由のないイライラはイライラの原因を認識しきれていないこともありますが、感情が溜まっていて、恒常的にイライラが刺激される状態であることが理由だと考えられます。その要因は感情というメッセージをちゃんと受け取れなかったこと、怒りを我慢してしまうこと、親が過干渉であったことなどが挙げられます。

それは溜まった感情をクリアリングしていくことや親子関係を見直すことで改善されてきます。イライラは本当は悲しかったり、寂しかったり、怖かったりする怒りの下の気持ちに耳を傾けるということです。

小さい子に「どうしたの?」って聴くイメージで話を聞いてみてください。

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