自分を知るには怒りを見つめるといいって知ってる?価値観を知る方法

イラっとするたびに
「またイライラしてるし…」ってがっかりしたり
自分のことが嫌いになったりしますよね。
私は「怒りが消えたらいいのに!」
と思っていました。
怒りを感じなくなることが目標になっていました。
実際に自分の感情と向き合えると怒りの総量は減ってくる体感があったので、「もっともっと減らしてゼロにしたい」って思ったんですよね。
怒りを消す方向でがんばっていて、なんかすごーく大変でした。
怒っちゃダメ!イライラしちゃダメ!って自分に言うの辛かったです…。
怒りが湧いてくると自分がダメな人間だとか、まだまだゴールにたどり着けないとか、そんな気分になってきて、自分のことを否定していました。
がんばっていい人にならないといけない感じもあり、気分的にはポーカーフェイスでした。
そうやって疲れちゃった頃に、気がついたんです。。。
やっぱりどんな感情でも消そうとして否定しちゃダメなんだ
ってことに。
それで、怒りを消そうとがんばるのではなくて、うまく取り扱う方向に変えました。
怒りをゼロにしなくていいから、取り扱えるくらいのボリュームにして、うまく付き合っていこうと思ったんです。
最初は諦めて仕方なく、って感じだったけど、案外怒りって大切な感情なんだなぁって気がつくことになりました。
予想外だったけど、怒りのメリットを受け取っていく方がずっとずっと楽に生きられました。
実際に怒りをうまく取り扱えるといいことのひとつは自分の価値観がわかることでした。
自分に正直に生きていきたい、本音を大切にしたい、自分らしい人生がいい
そんなふうに思うなら、怒りが本音を教えてくれます。
ここでは、怒りをうまく取り扱って自分を知る方法を書いてみたいと思います。
目次
怒りを消そうとするとちょっとやばいです
まずですね、イライラする自分が嫌だ、イライラをなくしたいと思う人に、怒りをゼロにしようとするのはちょっと危険だということを先にお伝えしようと思います。
怒りって、心からのメッセージなんです。
自分の大切にしたいものが傷ついた時に
「辛い」とか「嫌だ」とか、そういうのを主張する心の悲鳴みたいなものです。
怒りを消そうとすることやコントロールして蓋をしようとすることは、それを無視することです。助けを求めた悲鳴にとどめを刺す一撃になりかねないわけです。
そういうのを積み重ねると、心が麻痺していきます。
一生懸命伝えようとして叫ぶのに、無視され続けて声も出なくなってしまう感じでしょうか。心が光を失うというか、無感覚や憂鬱さを感じたり、なんだかモヤモヤする感じがしたりということが起きやすいです。
なので、怒りに振り回されて顔に出てしまう、態度に出てしまうのは困りものですが、その解決のために怒りを消す方向で力をかけるのは個人的にオススメしません。
私は、怒りのメッセージを受け取ることで、怒りのボリュームを下げることをオススメします。怒りのメッセージを受け取って生活に生かすことで心の悲鳴やメッセージをこれ以上届ける必要がない状態、怒らなくてもいい状態にするイメージです。
それは自分が何を嫌がっているのか、本当は何が欲しくて、何を大切にしたいのか価値観を知って大切にすることでもあります。
自分らしく、本音で生きる感じです。
では、どんな風に怒りのメッセージを聴いて価値観を知ることができるか見ていきましょう。
イライラポイントは個性
人によって怒るポイントって違いますよね。
「え、そんなことで怒ってんの?」
って思うこともあれば
「なんで平気な顔してんの?理解不能!」
って思う時もあるんじゃないでしょうか。
だから怒りのポイントってその人らしさが出ているものでもあるんです。
どんなポイントにイライラしたかを見ていくとその人の個性が見えてきます。
部下への怒りもたくさん種類がある
例えば、部下への怒りも人によってイライラのポイントは違うと思います。
仕事ができない部下がいたとします。
「ちょっと考えればわかるじゃん」「分からないときに聞いてくれれば…」
部下に対するいろんな愚痴を耳にします。
人によって気になるポイントが違うんですよね。
同じような仕事の進み具合でも、この部下にはイライラしないけど、この部下にはイライラするということもあるだろうし
他の人は平気そうなのに自分は苦手な部下、自分はイライラしないけど他の人は嫌がっている部下がいるかもしれません。
怒りから知る価値観
では、少し具体的に考えてみます。
例えば自分で考えないことに腹が立つ場合です。
この場合は、自分なりの意見を持って主体的に仕事をすることを大切にしているということです。
相手に言いたい文句を考えてみて、その内容が価値観になっていることが多いです。
「人に聞いてばっかりじゃなくて、ちょっとは自分で考えたり調べたりしてよ!」と思うなら自分で考えたり、自分なりに調べてから人に聞く方がいいと思っているということです。
ミスをしても平気な顔をしている部下に腹が立って「謝れよ!」って思うなら、間違った時に謝ることを大切にしていると考えられます。
「一言相談してよ!」ってイラっとするなら頼りにされたいのかもしれません。
仕事ができない部下は変えることが難しいですが、イライラしているポイントをよく観察することで自分自身の大切にしたい価値観が見えてきます。
見つけた価値観の正しい使い方
自分の大切にしたい価値観が見えてきたら、その価値観はまずは自分が大切にしてあげるのがいいです。
相手に怒りが向かうと思うのですが、残念ながら相手が自分の思う通りに動くことってなくて、求めれば求めるほどしんどいだけです。
相手に求めると「なんでやんないの??」ってイライラして疲れちゃいます。
私もいつもこのループにハマっていました。エネルギー消費量が半端なかったです。。。
だから自分なりの意見を持って仕事をすることを大切にしているなら、部下がやらなくとも、まずは自分がそう働くことをやってみて自分自身がどれくらいできたかを評価する方がずっといいし、ミスした時に謝るのが大切だと思うなら、自分がそうする方がいいのです。
他の人がやらなくても、自分ができていたらそれでいい
自分の価値観は自分が大切にしてあげたらそれでいい
そうやって使うのが見つけた価値観の正しい使い方です。
怒りが導く満足できる人生
他人に求めても返ってこないけど、自分のことならちゃんと自分に返ってきます。
自分の価値観を大切にしたら自分のことを大切にできて、自分の人生に満足できるようになります。なりたい自分になることもできるし、自分がいいと思う生き方に近づけることができます。
他人にイライラするのではなくて、自分が満足できるか、こうありたいと思う姿になれているか、それを判断して、自分自身を大切にするために見つけた価値観を使ってみてください。
その価値観が好きかも重要
とはいえ、その価値観に囚われる必要もありません。
自分自身でその価値観を生きてみて、辛かったり、タスクをこなす気分になったり、窮屈な感じや縛られる感じがしたら、その価値観の手放し時です。
きっと、自分にやらなきゃと課していたことを他人にも課してしまっていただけです。
人に求めるなら「自分がまずやらなきゃ」なんて思ってしまいがちだけど、やりたくないならやらなくていいんです。
こうやってやりたくないことに気がつくと、またひとつ自己理解が深まって自分らしさが増します。
やりたくないことをやめれば自分自身も自由になれるし、自由になれた分だけ、人にイライラすることも減ってきます。
イライラしやすい人と自分がわからない人の共通点
怒りに振り回されていると自分のことがよく分からなくなります。だからイライラしやすい人は、自分のことがよく分からないと感じていることはよくあります。
これ、過去の私なんですが、感情が上手に使えてないってことなんです。
過去の私は、感情に振り回されて、肝心な感情が伝えようとしているメッセージを受け取れませんでした。イライラはするけどなんでこんなにイライラするのか深いところまでわからないという感じでした。
ちゃんとわかると怒りのボルテージって下がることが多いのにまからず振り回され続けてしまいました。
残念です〜。
でも、あの時はあの時で一生懸命だったからおつかれさまって感じです。笑
もし、この2つに悩んでいるなら、感情との付き合い方を「振り回される」から「うまく取り扱う」に変えるとイライラから解放されるだけでなく、自分のことがよくわかってくると思います。
イライラしやすくて自分のこともよく分からない人は、まずはイライラした時に自分の価値観を探ってみるといいかもしれません。
やってみたらどんな価値観が見つかったか教えてくださいね。
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