やさしくなりたいあなたへ。1日5分「自分の話を聴く時間」のススメ。

やめたいのにやめられないイライラ。

なんとかしようといろいろ試したけどいまいち効果が感じられない

もうイライラしたくない

疲れた

という声をよく聞きます。

怒りは二次感情と言われ、別の感情が怒りに変わったものです。

アンガーマネージメントを調べたことがある方なら聞いたことがあるかもしれません。

「なんでわかんないの?」の怒りは「わかってほしい」という悲しみが変化したものだったり、怖いから怒ったりするということです。

でも、意外とどんな感情が怒りに変わったかってわかりにくかったりするんですよね。

なんとなく察しがついてもその感情を受け止めてすっきりするところまでいかない、おぼろげに予想がつくだけで感覚が変わらない、イライラに変化がない、なんてことになりがちなのではないでしょうか。

一次感情を受け止めてイライラが和らぐ時、やさしい気持ちになれる時は、ちゃんと想いを受け止められた時です。

ここでは一次感情を受け止めるための鍵「聴く力」の育み方を書いてみようと思います。

怒りというメッセージ

怒りは自分が何で困っているか、何を守りたいかを教えてくれている役割を持っています。

相手が時間を守らなくてイライラするのは、自分の時間が無駄になってしまうことに対する怒りかもしれないし、自分が時間を意識して努力したことが傷つけられた怒りかもしれません。

例えば、私はこんなことがありました。職場で、教えたことと全然違うやり方をしたり、言ったことを違う意味でとらえたりする人がいました。私は「なんでわかんないんだろう」ってイライラしていました。でも、その怒りは理解されない悲しみが怒りに変わったものでした。

「なんでわかってくれないの?」その悲しみが怒りになっていたのです。「理解してほしい」そういうメッセージが隠れていました。相手と安心できるいい関係を築きたいという願いもそこにはありました。

怒りの下には傷つけられると嫌なこと、本当はどうしたいか、など自分の人生を好転させるためのヒントのようなものがたくさん詰まっています。怒りというのは状況をもっと良くするために自分自身へ向けて送られたメッセージです。

メッセージを受け取るのは難しい?

でもそのメッセージ、案外受け取るのが難しかったりするのだと感じます。メッセージが受け取れないからこそイライラがおさまらないのです。

メッセージを受け取れない時は、私もイライラがおさまらなかったです。メッセージを受け取ることって頭で「きっとこんなこと望んでいるんだろうな」って思うことではないんです。実感が伴って感覚的に自分の気持ちに共感できることです。

でも人って、想像以上に自分の感情を見ないようにしがちな生き物なんですよね。メッセージを受け取った方がイライラはおさまって、人生はいい方向にいくのに本当に不思議なんですが、見ないようにすることがデフォルトになっているんです。一種の防衛本能みたいなものです。

特にイライラの原因は、今まで見ないようにしてきたものが隠れている可能性があります。無意識に受け止めきれなくて辛いと判断したものです。もともと蓋をしてきた分、ちょっとハードル高めのものもあるかもしれません。

だから二次感情の怒りから一次感情のメッセージを聴くためには、聴く習慣や、聴く力を育んでいくことが必要になってきます。

1日5分「自分の話を聴く時間」

怒りの下にあるメッセージを受け止めてイライラから自由になったり、人生が変わるヒントを掴むために必要な聴く力は練習することで少しづつ身についてくるものでもあります。簡単にできる聴く力の育み方をご紹介します。

1日5分、自分の内面に目を向ける時間を作ってみてください。

例えば

今どんな気分ですか?

何か話したいことはありますか?

家に帰って信頼できる人に何か話すなら何を話しますか?

自分に尋ねてみてください。

この時、ポイントがあります。それは無理やり言葉にしないことです。

言葉にしない

よくわからない時はあえて言葉にする必要はありません。

色でイメージしたり、音でイメージしたり、なんとなく感覚を感じたりするだけで十分です。

実際に誰かに説明するわけではないので言葉である必要は全くありません。

話を聴くっていうと、言葉を受け止めるイメージや言葉にするイメージがある方もいるかもしれません。でも、話を聴くというのは感覚を受け止めたり認めたりすることです。だから言葉よりも感覚重視で大丈夫です。

言葉は感覚が自然に変化して生まれてくるものなので、言葉になる前の感覚そのものを受け止めるつもりでやってみてください。うまく言葉にできない、なんて言ったりしますが、言葉よりも感覚の数の方が多いからです。そのため、言葉にすることでないことになってしまう感覚が出てくるのも事実です。

だからここでは感覚を丸ごと受け止めること、「自分は今こんな感じなんだなぁ」って感じることを大切にしてもらえたらと思います。それが自然に言葉になったらそれはそれでよし、という感じです。

もし「よく分からないなぁ…」と思ったら、こんな方法もあります。

体の感覚を見つめてみる

疲れているところや凝っているところはありますか?疲れているところをに手を当てたり、摩ったりしてみましょう。その時の感覚を見つめてみてください。心と体はつながっているので体の声を聴くことは心の声を聴くことにつながっています。

体感覚を見つめるには他にもこんな方法があります。

深呼吸してみる

気持ちよく深呼吸して、息が入っていく感覚を追いかけます。普段あまりしないかもしれませんが、けっこう気持ちの良いものです。

ストレッチ

疲れているところをストレッチして、体の感覚を追いかけていきます。

体を柔らかくすることは目的ではないので、笑 無理せず心地いい簡易で行ってください。体が柔らかい方がいいとか、硬いとよくないとか先入観もあるかもしれませんが、先入観があると感覚がよく分からなくなってしまうのは体感覚も感情も同じことです。

ストレッチしてみての体の変化を味わう感じでやってみてください。

お風呂にゆっくり入ろう

お風呂にゆっくりつかるとリラックスして気分も緩むものです。好きな温度のお湯に浸かってみてください。リラックスしながら体の感覚に意識を向けると心にも意識が向けやすくなります。

体感覚を見つめる感覚と自分の感情や心を見つめる感覚はよく似ています。体感覚を見つめる時の感覚で自分の心を見つめるとうまくできるかもしれません。

簡単な質問集を使う

体の感覚を言葉を使わずにとらえることは心理的な感覚を言葉を使わずにとらえるいいヒントになります。でも、言葉を使っちゃいけないわけではないです。

簡単な質問集を使うのもおすすめです。

本屋さんに行くと簡単な質問に答えながら付けていく日記が売っています。くだらない質問からちょっと深い質問まで色々です。アプリもあります。「質問 日記」で調べると色々出てきますよ。毎日やらなくてもたまに眺めて答えていくことで自分の話を聴く時間を持つことができます。

まとめ

自分のことを聴く時間はつくれそうでしょうか。

普段イライラすることの裏には、自分へのメッセージが隠れています。そのメッセージをちゃんと受け止められた時、イライラが和らいでいくのは、受け止めてあげればもうメッセージを発する必要はなくなるからです。

そのメッセージを聴けた時「本当はこんなふうに感じてたんだ」「大切にしたいことってこれだったんだ」ってやさしい気持ちになれるのではないでしょうか。

怒りの下にあるメッセージを聴くことは大きな癒しになると感じます。

1日5分からはじめる「自分の話を聴く時間」やってみてくださいね。

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